活動紹介

ISO/TC227 ばね 第15回名古屋国際会議開催される

「ISO/TC227ばね」は、2004年(平成16年)11月に設立されました。
同時に日本ばね工業会は、国際幹事業務引受団体となり、標準化会議の相羽繁生議長(㈱東郷製作所取締役社長)を国際幹事に選任いたしました。
TC発足に伴い、当会は日本産業標準調査会(JISC)から国内審議団体の承認を受け、TC227ばね国内委員会の運営に責任を持つことになりました(委員長は村松達也中央発條㈱主査)。TC227ばね国内委員会には、経済産業省、日本規格協会、日本ばね学会、その他ばねに関係する団体及び中立(大学)の委員が参加しております。
「TC227ばね」では、金属ばね単品を対象とし、ばねに関係する公差、用語、記号、評価法、製造技術などの規格化を進めています。現在この活動には、11か国が参加しております。

日本から提案した「ショットピーニング第1部」及び「ばね用語」は2009年(平成21年)6月と7月にTC227初の国際規格として相次いで発行されました。2012年(平成24年)4月及び2015(平成27年)年8月には、中国が提案した「熱間成形圧縮コイルばね」及び「重ね板ばね」が発行され、2013年(平成25年)4月及び2017年(平成29年)3月には、日本が提案した「ばね記号」及び「皿ばね-第1部:計算式」が発行されました。それに続き、2018年(平成30年)9月に、同じく日本提案の「皿ばね-第2部:技術仕様」が発行され、7つの国際規格が活用されています。

2019年(令和1年)11月に名古屋で開催された第15回国際会議には、9か国が参加しました。第13回バンコク国際会議においてドイツが提案した「冷間成形円筒圧縮コイルばね試験法」の2回目のCD投票コメントの審議を行い、DIS段階へ移行することを決議しました。また、イタリアが提案した「冷間成形円筒引張コイルばね試験法」が新プロジェクトとしてスタートし、NP投票のコメントについて審議を行いました。さらに、次回の国際会議は2020年(令和2年)9月にイタリアのミラノで開催することを決議しました。

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